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音楽について

そのクリエイティヴに衝撃を受けた〜ポップ・ミュージックの変容となる"引き金"とは

ちょっと"衝撃を受けた"。この衝撃はここ最近よく感じるんだけど、それらは大概"日本ではない海の向こうの情報"からで、大半はヒップホップやR&B、もしくはライヴにおける刹那的なドラマなどでしか感じていなかったように思う。 もちろん、日本の音楽でも衝…

MY BEST 40 ALBUM 2016(邦楽編)

2017年、新年明けましておめでとうございます。 24時間以上前に年は明けてしまいましたが、遅ればせながら2016年の年間ベストアルバム 邦楽編を発表します。実際はこのプロローグ文も別に認めてはありましたが、せっかくなので、年の明けた現状も加味して書…

MY BEST 40 ALBUM 2016(洋楽編)

さて、年間ベストの発表です。 今年ほど頭を抱え、順番に悩み、あれもこれもとわがままになった年は今までなかったんじゃないか。選考は難を極め、順位も日ごとに入れ替わり、もうこれで...と思っても次の日にはまた新しい作品が世に出ている。めまぐるしく…

The Weeknd『STARBOY』は聴いておかないと2020年に必ず後悔する

そっと忍び寄る静かな衝撃。姿を変え、気配を消し、わずかな精鋭を従えて確実に標的を狩る。 11月25日に全世界同時シェアされたThe Weekndの新作『STARBOY』を一聴したインパクトがまさにそれだった。デビューから自身のトレードマークだったヘアスタイルを…

政治と音楽で考える多様性の罠

柴さんのブログを見て、思わず色々なことを書き殴りたくなったのでここに。 shiba710.hateblo.jp もうご存知の通り、第64代アメリカ大統領選挙は大方の予想に反し、共和党のドナルド・トランプが対抗のヒラリー・クリントンを破り勝利した。それは、オバマの…

Bandcamping Vol.3〜バンドキャンプで聴ける2016年のニューミュージック

お待たせしてませんが、Bandcampingの第3弾です。 久しぶりすぎて、自分でも過去に2回やっていたことすら忘れてました... Bandcamp中心に入手・視聴できる音源を集めた特集なんですが、ありがたいことに年々フォローするページが増えて、今や毎日80通近い通…

ステージセットに見る新しい未来の音楽の楽しみ方

(引用元:Pneumatic cannons make a big finish for Rolling Stones' Concerts) The Weekndが来月11/26にシェアする新作『STARBOY』。おそらく、いや、間違いなくKanye West『The Life of Pablo』, Frank Ocean『Blonde』同様、”これ以前、これ以後”と時代を…

TopicUp Vol.5(乃木坂46, Lady Gaga, cero荒内佑)

初めて普通のブログ書きます。 それでも、ざっとスクロールしてらえればわかる通り、なんか普通じゃありません。普通のブログの定義もよくわからないんですけどね、実際。 簡単に言えばTwitterで呟いた刹那なこと、noteで書いた瞬間的にまとめたこと、他のサ…

PC Music♪と2016年〜変遷するレーベルについて

@PCMusic インターネット発〜ロンドン経由〜世界行き 2013年に産声をあげたロンドンのインディーレーベル〈PC Music♪〉は、僅か3年というスパンでそのレーベルネームを世界規模のものとした。形容を無視したレーベルカラーと独自のカテゴライズと言わざるを…

Spotifyを使い始めて考え直した音楽との向き合い方

先週末、ようやくSpotifyの招待コードが届きました。 登録はいたってシンプル。アドレス登録やパスワード設定などは当然のようにあるけど、それ以降はスムーズに視聴画面にシフトします。 2016年9月29日、ここ日本でも音楽ストリーミングサービス「Spotify」…

Fashion Music〜堂本剛のミラノコレクション参加について思うこと

9/21〜27の6日間、イタリアはミラノで開催されている〈Milan Fashion Week〉。 一般的に有名なパリコレクション、いわゆるパリコレの直前に行われるミラノコレクションは、パリコレ同様世界5大コレクション(開催順にロンドン、ニューヨーク、ミラノ、パリ…

最近気に入ったTVパフォーマンス(5+1)

noteの方ばかり更新していたのでこちらもなるべくタッチするようにしなければ。 音楽業界全体がライブを産業の中心に据え始めてから数年。 2016年も変わらずフェスを含めたライブ体験めがけて人々は集まり続けています。Apple Music、 Google Play Musicを主…

2016年上半期について(邦楽/洋楽アルバム・トラック)

2016年も気づけば8月ですが...鮮度としては落ちましたが、一応公開しておきます。 以下、アルバム、トラックごと。 賛否ありますが一見さんお断りな形にはしたくないので洋楽/邦楽と分けてます。 そして当たり前ですが、あくまで”個人的主観”の選定ですので…

TopicUp Vol.4

01. Donnie Trumpet & The Social Experimentの未発表曲 去年フリーダウンロード作品でありながら数々のメディア年間ベスト上位に顔を出した傑作『Surf』はもちろんチェック済みでしょう。Chance The Rapperをメンバーに据え、トランペットプレイヤーのDonni…

TopicUp Vol.3

01. モノクロームのグラデーションの可能性〜Diane Birchのライブを観て 「現代のキャロル・キング」と称されてデビューしたダイアン・バーチ。初めて見たのが2010年のフジロックか。それから早6年。デビューから数えればもう7年経つのを考えれば先日行われ…

TopicUp Vol.2

01. 春めくアイドルの勝負曲(AKB, 乃木坂, 欅坂) アイドル、と窓口を広く取るとキリがないので代表的なものについてのみ取り上げます 笑。 3月から4月にかけては卒業・入学シーズンということで、別れや出会いなどをテーマにした楽曲が数多くリリースさ…

TopicUp Vol.1

01. 土屋太鳳、Siaへの愛を身体で魅せる 3月6日放送の『情熱大陸』を見て、改めて土屋太鳳という女優の将来が楽しみになった。朝ドラや映画主演にも驕らず、天真爛漫で無邪気な一面を見せつつも決して無計画ではない。そんな彼女の意志とSiaの音楽は共鳴すべ…

2015 BEST ALBUM

やっと...やっとこさ...いや、1月5日ぐらいにはできてたんですけど。全くもって忘れてました。もう2016年も1/6が終わろうというのに...残念な奴ですねぇ... 以下、その書いてまま真空パックしたものです。実際は洋楽と邦楽をミックスさせたランキングだった…

『海街diary』を観て

久方ぶりに自由時間を多く作れたので(?)、観たかった、というより観ておきたかった『海街diary』(原作:吉田秋生、監督/脚本:是枝裕和)を鑑賞。 コミックスを実写化したいわゆる原作モノではあるが、映画を観終わった後に抱いた感触を思い起こせば単…

レゴとアートワーク~Part2

以前も紹介した話題作のアートワークをレゴ化した『LEGO ALBUMS』。 ここしばらく追い忘れていたので(というよりTumblrのTLが早いんすよね...)個人の記録も含めて第2弾をここに。 【更新】レゴとマーベル〜見て楽しむ音楽〜 - out-focusjunji0412.hatenabl…

Monthly Recommend~March

すでに2か月の遅延が発生してますが、3月によく聴いた/気に入った作品です(※未掲載のところは後々必ずやアップします...) ・Kendrick Lamar - To Pimp a Butterfly この作品ナシで3月を、いや、もう2015年を語るのはナンセンスだ。それほど今年を代表す…

Bandcamping Vol.2~Next Indie Girl's【part.1】

以前、Bandcamp上で気に入ったバンドやユニットを特集した記事を書いたが、それから約半年、今の音楽シーンに飛び出していくであろうアーティストが山のようにネット上で回遊しています。すでにメディアで取り上げられたり、もしくは個人ブログを中心に人気…

Monthly Recommend~February

BOOM BOOM SATELLITES - SHINE LIKE A BILLION SUNS(Sony Music:2/4) オリジナルアルバムとしては約2年振り。今現在の日本の音楽シーンで2年というスパンは長いと言えるが、その長さが瞬間的に凝縮され、今までのキュリアを飲み込みながらもそれらの制作…

【更新】レゴとマーベル〜見て楽しむ音楽〜

最近はてっきり更新されないなぁ…と、左脳の奥隅にしまい込まれていた『LEGO ALBUMS』がいつの間にか大量に新作を投下。昨今リリースされたアルバムジャケットをモザイク調にリデザインしていて、実際のモノと見比べても面白いですよね、これ。ぜひ邦楽モノ…

Monthly Recommend~January

毎年、年末には年間ベストを自分なりに四苦八苦して書き留めておくのですが、思うにそれも日々の蓄積、いや、情報をいかに整理出来ているかでまとめる度合いもスピードも変わってくるのではないか?つまりはもう少し短いスパンにて自分の意見や言葉をアウト…

茶化すSMAP、変化する嵐〜どっちも新曲カッコイイよね、って話〜

2/11に発売したSMAPの両A面シングル『華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよ』がこれまたクリティカルヒットしている。それはネットのみの一時的な反応ではなくて、2010年代以降、いや、正しくは音楽以外の側面からの評価も含め、グループ単位での新たな付加価値…

黒いカラーコードと新たなボトルメール〜Secret Songs『shh#000000』~

以前このブログで特集したRyan Hemsworth主宰のSecret Songsより新たに『shh#000000』なるニューカマー特集が発表。前回の『shh#ffb6c1』は女性中心のラインナップでしたが、今回は男性アーティストのサイケデリックな一面がまとめられています。まずは以下…

想い出を捨てずに~10 Memories~

明けましておめでとうございます。新年一発目ということで色々と書いていこう!...と躍起になってはいるものの、業務に支障なく、日常生活にも無理のない程度に更新していこうと思っております(笑)。去年よりは投稿数増やしますよ、絶対。 そんな2015年を…

MY 20 RECOMMEND TRACK 2014

この前の記事では洋楽の年間ベストを40枚ほど紹介しました。いやぁ、頭の中が整理できて、改めて調べ直したりアルバムを聞き返したりと2014年を遡るように楽しむことができました。是非自分の趣味に合わずともYoutubeで検索などして見て、多くの刺激的な音楽…

2014<MY BEST ALBUM 20> ~No.1~

【No.1】Sharon Van Etten - Are We There 各面で絶賛の嵐となっているSharonの新作には、もう自分も絶賛せざるを得ないほど繰り返し再生ボタンを押させられた。この彼女に人生におけるポートフォリオの結晶とも呼べそうな『Are We There』はある意味で今年…