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音楽について

最近気に入ったTVパフォーマンス(5+1)

Bon Iver CL 2NE1 BIGBANG Chance The Raper Ariana Grande The Roots Mac Miller Anderson Paak Frank Ocean Kanye West KOHH 宇多田ヒカル Radiohead Paul Thomas Anderson 2016

noteの方ばかり更新していたのでこちらもなるべくタッチするようにしなければ。

 

音楽業界全体がライブを産業の中心に据え始めてから数年。

2016年も変わらずフェスを含めたライブ体験めがけて人々は集まり続けています。Apple Music、 Google Play Musicを主としたサブスクリプションサービス始め、CDを買うことは今改めてマイノリティーなことなのかは、もうすでに議論するようなことでもないように思います。もちろん”考えていく”話題ではありますが。

おそらく、これをアップする頃「MUSIC STATION ウルトラFES」が終わっているはずですが、今回はそんな「TVパフォーマンス」について。

日本では著作権(大方JASRACですが)の問題が大きく絡んでくるので、TV放映されたものをそのまま動画サイトにアップしてもすぐ削除されてしまいます。中には音や映像を加工して排除対象から逃れるものも数多くあります。が、それが見るに価する質かどうかは私たち視聴者によるでしょう。

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以下、貼ってあるTVパフォーマンスは海外のもので、Youtube自体にチャンネルを持ち、放送後数時間後にすぐさまアップされて世界配信されます。アーティストも日本と同じく、発売される/された新作プロモーションでオフォーする場合もあれば、それとは関係なくフェスや客演などのフックアップによってオファー要請に応える場合がある。

今回はアメリカにて放映されたTVパフォーマンスで特に胸熱なものをチョイス。それ以外もありますが、個人的にストックしておきたいものも一緒にまとめてありますので。

 

1. Ariana Grande - Side to Side with The Roots

 : from "The Tonight Show Starring Jimmy Fallon

 今年リリースされた新作『Dangerous Woman』がスマッシュヒット。ここ日本でもアリアナ人気は不動のものですが、その受け取られ方はアメリカと違い、やはりアーティストよりはアイドルとして注目されることが多い。でも、それでいいんです。アリアナ・グランデ自身の出自はそういうものだし、トレンドセッターとしてティーンの受け皿になることで他では到底届かないリスナーを獲得しているから。ザ・ルーツを従えて堂々と披露するニッキー・ミナージュとの「Side to Side」(今回ニッキーは不在)はクエスト・ラヴ(Dr.)の抑制が効いたグルーヴがアリアナのハイポップなヴォーカルと絶妙に絡む、非常にテクニカルなステージと言える。ティーンアイドルの色よりもディーヴァとして見事に羽化しつつあることを証明するこの映像。見ておいて損はない。いや、むしろ得しかない。

先日リリースされたマック・ミラーの新譜『The Divine FemineneI』でも同じく艶やかな歌声を提供しているので、こちらもぜひTVパフォーマンスを。 

3. Mac Miller - Dang! with Anderson Paak

:from "The Late Show with Stephen Colbert"

上にも書いた通り現在アリアナのボーイフレンドであるマック・ミラーも登場。今年リリースされた『Malibu』でさらにスポットライトを浴び、ソングライター/ラッパー/シンガー(さらにドラマー)として一気にスターダムを駆け上がるアンダーソン・パークを迎えた先行シングル「Dang!」をパフォーム。ブギーバックなサマーチューンとして普通に良曲なんですけど、アシッドジャズを地続きとする楽器の数々に間違いなく腰と足が反応するはず。アルバムにはアリアナ以外にもケンドリック・ラマータイ・ダラー・サインビラルロバート・グラスパーダム・ファンクなどが参加。

何か飛び抜けてヒットしたトラックがあるわけでもないが、アルバム全体のBPMも早いもので110後半ぐらいで、残りは100前後というジャズのタイム感も味わえる。若干24歳にして卓越したサンプリングセンスとプロデューススキルを合わせ持つだけに、アリアナが惚れるのもわかる気がする。

3. Bon Iver - 8 (circle)  

 : from "The Tonight Show Starring Jimmy Fallon"

間違いなくフランク・オーシャン『Blonde』と等しく、2016年を語る際にマストミュージックとなるであろうジャスティン・バーノン改めボン・イヴェールの新作『22, A Million』。宇多田ヒカルが新作を出した二日後(9/30)リリースされる今作からはすでに3曲が公式にアップされている(アルバムリリースのニュースがアップされたのちにフェスにて全曲披露されている)。そんな既発済みの3曲以外のニュートラック「8(circle)」をテレビにて初パフォーマンス。ラップトップを操り、バックにDJ、ドラムス、ギター、シンセを従え、コーラス隊にロンドンの三姉妹フォークユニット:ザ・ステイブスを招き神秘的なステージを演出している。フォークトロニカの先駆者とも言えるイヴェールにとって電子的な楽曲アプローチはなんら違和感がないが、2013年リリースされたカニエ・ウエスト『Yeezus』でアルカと同じく大きくフューチャーされた影響が、今回トラックやエフェクティブな面でダイレクトに表現されている。

同郷ウィスコンシンのバンド:コレクションズ・オブ・コロニーズ・オブ・ビーズとの混合バンド:ヴォルケーノ・クワイヤというアウトプットも持つ彼は、非常にフレキシブルである。アシッド・フォーク、アメリカン・フォークを下敷きに『Yeezus』ではダフト・パンクハドソン・モホークらと肩を並べ仕事をしている。彼の音楽は電解質な耐性を持ち合わせていて、それがヒップホップだろうがフォークだろうが見事に融解してみせる。それはおそらくアルカが突き進んだ道とはまた異なる形で今年結実することになるのが非常にドラマティックではないか。それが『22, A Dream』の本質になるだろうし、その音楽の枝はカシミーア・キャットフランシス・アンド・ザ・ライツ、チャンス・ザ・ラッパーを経てフランク・オーシャン、そしてKOHHシナプス宇多田ヒカルへ....この音楽相関図を完成させるXデーが9/30、『22, A Dream』の発売日であることを覚えておこう。これ、テストに出ます。 

4. Chance The Rapper - No Problem with Lil Wayne & 2 Chainz

:from "The Ellen DeGeneres Show"

さらにテスト範囲は続きます。チャンス・ザ・ラッパーがTVパフォーマンスを通して巻き起こした変革を告げるファンファーレがこの映像。 今年配信リリースされた『Coloring Book』は未だCDフォーマットでの発売予定はなく、 今後もその予定はないようだ。昨今のレーベルやレコード会社によるアーティストコントロールへのアンチテーゼであるこの曲。レコード会社の役員会議に乗り込むチャンスたちがハチャメチャに騒ぐ一方、途中からリル・ウェイン2チェインズが颯爽と入場しスタイリッシュにヴァースを決めるのが実にユーモラスに見える。レーベルと契約しなくても「No Problem」 (=問題ない)というテーマをTV画面の中で具現化した、非常に優れたエンターテイメントパフォーマンスだと思う。

5. CL - Lifted

:from - "The Late Late with James Corden"

何もアメリカの番組に出るのは西洋人だけじゃない。今年4月にはMac Millerと同じ”The Late Show with Stephen Colbert"にBABYMETALも出演している。いまアジア市場は世界から見ると突っつきたくなる場所なのかもしれない。インターネットやスマートフォンの登場によりジャンルが細分化された今、K-POPやJ-POPは「面白い」という概念ではなく「魅力的」に映っているのかもしれない。2NE1のメンバーであるCLは今もっとも音楽で成功を収めているアジア人かもしれない。しかもプロデュースはBIGBANGなどを手がけるTEDDY(YG)が担当。作詞はCL, TEDDYに加え、DJ Dramaのフックアップで注目されたユダヤ人ラッパー:Asher Rothも参加。ウータン・クランMethod Man」をサンプリングしたアメリカ進出を祝うこの1stシングル「Lifted」。3つのスキンカラーが掛け合わされ生まれたボーダーレスな化学反応だが、TEDDYが腰を据えて取り組んでいるだけに決してK-POPから遠く離れた地平に着地したわけではない。2015年11月にリリースされた「Hello Biitches」もTEDDYの手腕によってK-POPにスクリレックスやディプロをミックスしたハイブリッドチューンとしてアップデートされている。そのスクリレックスはG-DRAGON(BIGBANG)とCLをフィーチャーした「Dirty Vibe」を、ディプロはリフ・ラフOGマコ、CLを迎えて「Doctor Pepper」をそれぞれりリリースしているが、その影響は如実に結晶化されている。

「江南スタイル」をヒットさせたアメリカのマネジメントが彼女を担当しているのも、いかにこの全米進出が本気なのかが伝わってくるだろう。Spotifyのニューアーティスト枠で取り上げられるなどスタートは上々のようで、今後アルバム単位でビルボードにランクインするかも注目したいところ。

Extra. Radiohead - Present Tense

:Dir. Paul Thomas Anderson

TVパフォーマンスではないがどうしても残しておきたかったので番外編。

Daydreaming」に引き続きポール・トーマス・アンダーソンディレクションしたレディオヘッドPresent Tense」のパフォーマンスビデオ。ポールの自宅にて撮影されたこのビデオ。タイトルにもあるようにスロッピング・グリッスルなどが愛用したことでも知られるローランドのリズムボックス”CR-78”のスイッチをジョニーが押すところから始まるパフォーマンスは、焚き火の前で哀愁感漂うつかの間のひとときが収められている。肩の力も抜け、メロディーとアルペジオの余韻を味わいながら至福の時間に身を委ねるトムジョニー。そのリラックスした時間を物語るように、演奏後、CR-78を止めトムを見るジョニーの顔がなんとも愛おしい。

サマソニでも実際観て感じたが、いまレディオヘッドがバンド史上最も音楽的に解放された状態にあるという事実。各々のソロワークにおける自由度の高さが個人プレイの幅を広げ、メンバーシップにも良い影響を与えているのだろう。