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音楽について

2014<MY BEST ALBUM 20> ~20 Recommended~

「音楽における2014年ってどんな年でした?」と唐突に問われたら、「ちょっと2,3日考えさせて!」と即答するでしょう。それぐらい話題作や最高傑作と言われそうな作品が毎週毎月リリースされていたと思いますが...それでもこういう年間ベスト的な企画でそれらの作品群を振り返ると、自分の本当の好みがハッキリ反映されていくわけで。つまりはその年の自分を整理する意味でも「振り返る」「聴き返す」、それらを「自分の好みだとハッキリ言う」までを1セットにして、是非一度皆さんにやって頂きたいものです。

Twitterもうひとつのブログの方を見返すと自分はポピュラーなのかアンダーグラウンドなのか曖昧な立場にいるような気もします。でも、その曖昧で雑多な中から自らの色を掲示している作品をここでは選んだつもりだし、純粋に、自分が気に入ったモノしか選んでいません。流行りとかシーンとかも勿論反映されていると思います。あのメディアのソレと同じか!とか、これはマニア気取りか?とか、それは各々の判断基準で評価して下さい。でもそんな誰かの目を気にしてまで自分の好みを曲げたくないし、それぐらいの脆い心では意思表示などしません。単純に、自分にとってはどうその音楽が刺さったかを確かめるために、ここに20作品を選び書き留めておきます。

と、20作品の発表の前に”年間ベストに入れたかったけど入れられなかった...それでもアナタに叫んでおきたい!"と思った作品をこれまた20作品挙げておきます。これらは順位付けすることなく、ただただ自分の優柔不断な気持ちを成仏させるための掲載です。それでもそれなりに補足はしてあります…笑

 

01. Beverly - Careers

Careers

 

Frankie Rose(ex.Vivian Girls, Dum Dum Girls, Crystal Stilts)がDrew Chitron(The Paints Of Being Pure At Heartのサポートキーボーディスト)と組んだユニットがこのビバリーである。ビバリーと名乗りながらブルックリン産ガレージロックをラウドかつ爽快にセッションして生まれたであろう楽曲群は、今年の残暑を乗り切るのにはもってこいの音楽だった。今年はLa SeraA Sunny Day In Glasgowなどアメリカンインディーが良質な作品を生み出していて、それぞれが呼応するような人物相関図を下敷きにアルバムを制作しているのが面白い。ローファイ、ポスト・ガレージ好きは好みなはず。

02. Bok Bok - Your Charizmatic Self

Your Charizmatic Self [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 紙ジャケ仕様 / 国内盤] (BRC429)

英国のクリエイター集団"Night Slugs"のトップBok Bokが久々にEPを発表。Kelelaが参加した"Melba’s Call"が2014年のエポックメイキングトラック確定な出来で、それこそR&Bダブステップ、グライムの要素を高純度で抽出したこのアンセムを中心に、リスナーのステレオタイプを打破するための作品なんじゃないかと。明確にエレクトロサウンドではあれど、ファンク、R&Bなど、人の血が濃く行き交う要素も生々しく音に落とし込んでいるからこそ、これだけボーダレスに響くのだろう。9月には代官山にてRBMAの一環で同集団主催のクラブナイトが開催された。L-Vis 1990Girl Unitなども来日したレーベルショウケース、観たかった...泣(関連記事:interview with Bok Bok - 〈ナイト・スラッグス〉のファンキーな知性 | ボク・ボク、Fade to mind、kingdom、ナイト・スラッグス | ele-king

03. Yumi Zouma - Yumi Zouma EP

EP

2月にCascineからリリースされたこのEPを見よ、そして聴け。ニュージーランド出身のCharlie Ryder, Kim Pflaum, Josh Burgessの3人がNY、クライストチャーチ、パリに散らばりながら、ブルックリン、そしてオーストラリアを中心にライヴ活動をしている。ドリームシンセポップの甘美で健康的な音色が適切な圧縮プロセスを持って提供されている。そんな彼らのベッドルームで見る夢で繋がった珠玉の4曲を是非。今年10月にはLordeの凱旋ツアー(彼女もNZ出身)のサポートアクトを務めているなど、いつ本格的なブレイクを果たすのかが注目されてます。「Alena」も良かった。

 

04. Angel Olsen - Burn Your Fire For No Witness

Burn Your Fire for No Witness

 3年前に『Strange Cacti』がリリースされた時はその音源をYoutube越しでしか聴けなかった自分としては、2012年の『Half Way Home』を購入した時が何より嬉しかった。そして2014年、シンガーでありギタリストとしても異才を放っていた彼女のフルアルバムを聴いた時、その素朴で普遍的ながら繊細な油絵を完成させるソングライティングへの賛辞が各メディアから届けられた様を眺めては頷きながらも寂しさを感じたものだ。元はBonnie 'Prince' Billy(a.k.a William Oldham)などのバックバンドメンバーとしての経歴も26歳の女性が踏む舞台としてはかなり特殊だとは思うが、経験と実績が爪弾くギターによりアップロードされるその流れの先に、しっかりとした評価がなされているのは良いことだとは思う。でも、これは誰かと共有するのではなく一人で聴きたい作品ですね...

05. Julian Casablancas + The Voidz - Tyranny

Tyranny [帯解説・歌詞対訳 / 国内盤] (MGNF1012)

田中宗一郎氏がサインマグで毒づきながら愛を語った記事(ジュリアン・カサブランカス渾身の新作に『ピッチフォーク』が4.9点をつけたことに本気で幻滅した田中宗一郎が綴る、2014年におけるポップの可能性について)がこの作品を聴く上での最上級なライナーノーツである。それと同時にこの貴重なインタビュー(ジュリアン・カサブランカス interview 「安心と慰めに対するプロテスト、未来からのビザールなラヴ・レター」)をここに貼ることでしかもう自分にはすることがない。それは「聴いてみて」と薦めたところで聴く人などいないだろうし、それをことさら詳しく分解しても誰もそれに興味があるとも思えないからだ。でも、やっぱり逃げてはいけないのだと。ジュリアンはゴミだろうがピッチフォークだろうがモノの一ミリも気にしていないと同時に、愛してもいるだ。だからこそ自分もピッチの点数には愛がないがゆえに唾を吐きたくなったし、聴かずにはいられないとも思った。と、いくら言葉を重々しく書き連ねようが、こればかりは「アナタの音楽の性感帯は敏感ですか?」という馬鹿らしいセリフを最後に、やはり聴いてもらうしかないです...なのでYoutubeも貼りません!笑

06. Tycho - Awake

Awake (ボーナス・トラック収録 / 解説付き)

上半期の時点で詳細は簡単にだが述べているのでそちらを。この年間ベスト選定にあたって正直外し確定だったのだが、2014年の自分を振り返った時に「コレを外すことは自分がウソ付いた証だ」と思うに至ったわけで。『Awake』を起点として『Dive』→『Past Is Prologue』と彼のアーカイブを遡る音楽体験をすることで、インデイーロックのクリーンさとクラブミュージックにおけるビートの反復性、そしてシンセやエフェクトがどのようにTychoの中で取捨選択されていったのかを聴き確かめることができるだろう。来年1月の来日公演も楽しみ。

07. Rustie - Green Language

Green Language [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC435)

 先進性・革新性を兼ね備えた才能が放射線上に散らばりながらそれぞれで光り輝く。それらを束ねて変革期と呼んだときに、2010年代における変革期の、その代表者の一人であり金字塔がRustie『Glass Swards』だ。そこから約2年半の歳月を経てリリースされた今作。フラミンゴが絡み合うジャケットや"鳥の言語"を意味とするタイトルから見るに、トランシーでハードコアな印象が本質ではないことが分かる。上記にあるBok Bokとも共通するようなグライムが根源にありながら、シューゲイズ、ガラージ、シカゴ・ハウス、そして日本文化にも目と耳を傾けているRustieだからこそ作れたスピリチュアルアルバムだと言えよう。 D Double E, Gorgeous Children, Redinhoなどもそんなルーツと今作の制作動機を物語る人選だが、やはり『Old』でもタッグを組んだDanny Brownとの「Attak」がキラートラックであるのは間違いない。

08. My Brightest Diamond - This Is My Hand

This Is My Hand

カナダ出身のShara Wordenのプロジェクト。まるで19世紀の西洋絵画のようなジャケットが壮大でクラシカルな、高貴で難解な音楽を連想させるかもしれないが、それはそれで彼女の作品群にある「視覚的印象との振り幅」、いわゆるギャップを味わう上で重要なファクターでもある。中身はといえば管楽器や弦楽器、声楽、ストリングスなどを従えながら緩急を付けたチェンバーポップが軸となっている。前作『All Things Will Unwind』ではオーケストレーションに力を入れた土台に民族的なビートを敷いていたが、今回は音楽シーンのセンターに置かれていても他のポップ作に劣ることないタフさが非常に明確に掲示されていると思う。アート志向が強いからと手が出せずにいる人がいるならば、今ここでその背中を押してあげよう。

09. Mitski - Bury Me at Makeout Creek

Bury Me at Makeout Creek

ある日のBandcampにて出会ったMitskiはその次の日には瞬く間にネットにおける話題の人となった(あくまで自分のTwitterのTLではだけど)。ブルックリンのシンガーソングライターMitski Miyawakiの手によるこのポストパンク/ガレージロック、ハードコアなどの成分を抽出したヘビー級サウンドはRolling StonePitchforkStereogumなど大手メディアがすぐに飛びついた。メディア関与はトピックとしての興味であったかもしれないが、元々はニューヨーク州立大で基礎音楽をからオーケストラまでを学んでいたというが、現在所属するDOUBLE DOUBLE WHAMMYとの交流で今作における「教養では測れない音楽の快感」の虜となったわけだ。そんな「優等生の解放」はアメリカのインデイーシーンではよくあることだが、Mitskiに限ってはその解放した様がピカイチでクールだ。サバスにもラモーンズにもなれる順応性、侮れない。

10. Avi Buffalo - At Best Cuckold

At Best Cuckold [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (TRCP170)

カリフォルニアのAvi Zahner-Isenbergが中心となる4人組Avi Buffaloの4年振りとなる2ndをSub Popからリリース。オーガニックなサーフメロディーも、女々しさ満点のファルセットも勿論生きている。1stから若干のメンバーチェンジを経た今作ではJohn Anderson(ex. Girls)が一部でギター・ベースで参加している。Monchicon!でのメールインタビューではWilcoを始めにYMO細野晴臣、サンディー&ザ・サンセッツなど日本の音楽にも興味があるようで、確かに前作や今作でもそういった実験的だがメジャーコードを多用するアプローチは意図的に行っているようだ。このインタビュー内ではドビュッシー前奏曲集やJohn Coltraneなども取り上げているが、未だ23歳で大きな音楽史の地図上をキレイに旅している姿からも、ここ日本では森は生きているAwesome City Club、それこそ細野晴臣と共にステージに立つ未来を想像せずにはいられない。

11. Ariel Pink - pom pom

pom pom

"ポン・ポン"ですよ、ポンポン。検索すれば毛玉で作るヤツやチアリーダーが持ってるヤツが真っ先に出てきますが、確かに「チアリーダーが持つポンポン」という一つの構図と言葉の使い方とは繋がる部分があるかもしれない。無意味に意味を添加できるかどうかについてはJulian Casablancasと似た性質を持った問題作でもあるが、彼にはキャリアを投げ出すような革命心もないだろうし、ジャンルや流行りに左右されるようなコンセプチュアルな一面もない。『Pompom』も単純に"ポップである"ことを極めようとしたからこそ、70~80年代におけるニューウェイヴやヒットチャートを参照し、アナログでデジタルを覆うような可逆反応をハッキリと作品に反映させているのだと思う。一曲一曲のモチーフについては調べてもらえば多くの場で情報を拾えるが、彼の楽曲の醍醐味はMVと共に味わうべきでしょうね。

 

12. Populous - Night Safari

Night Safari

Cuushe経由で認知したPopulaousことイタリアはレッチェにて活動するAndrea Mangiaの新作は、チルウェイヴを橋渡しにグリッチホップ等をアフリカンビートも織り交ぜながらポップに昇華させている。Girl With The Gunとしての活動で有名だったのを今になって知ったし、改めてTeebsの新作『E s t a r a』にも参加していたなぁ、と。Cuusheの他にも同じくイタリアのトラックメイカーClap!Clap!、そのClap! Clap!と共にL/S/Dの一員として活躍するDigi G'alessioボサノヴァSSWのGiorgio Tuma、アフロビートを基調としたフューチャーベースなトラックメイカーDJ Khalabなど、非常に身近な交流から生まれた阿吽のコラボレーションが多数収録されている。姉妹作という位置づけで今年はClap!Clap!の新譜『Tayi Bebba』もオススメしておきたい。どちらもトライバルなビートと土着的な民族音楽の素が融合したワールドミュージックである。

13. Aphex Twin - Syro

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 13年振りのカムバック?確かに13年前生まれた子供は今年中学一年生だし、オリンピックやW杯は単純に3度開催されていることになる。自分よりも10歳上の世代はきっと『Selected Ambient Works 85-92』を10代真っ只中でリアルタイムにその衝撃を浴びていて、それ以降の電子音楽やビートミュージック、IDMや今のEDMに至るまで何かしら自分達とは異なる聴き方をするリトマス紙になっていると思う。13年経ってこの『Syro』が今の10代のリトマス紙になるかは定かではないが、おもちゃのような道具で遊びながら、聴く人が勝手に文脈やカリスマ性をタグ付けすることで肥大するAphex Twinのような存在はとても現代社会的と言える。発売に至る意味深な伏線と、相変わらずランドマークとして存在する「Aphex Twin」という記号が非常にポップで(彼らのクリエイトする作品群にしては)軽快に鳴らされている。テクノロジーよりキャラクター性や幼児性が勝つ音楽が売れている2014年はやはり面白い一年だったと思う。

14. Warpaint - Warpaint

Warpaint

これも上半期で取り上げてるので簡潔に。オルタナティブで前衛的なアート性をガレージやポストパンク、ドローンなどに落とし込んだセルフタイトル作である。4人が制作に関わっただけに多彩な色調を持ったトラックが多く、1曲に対しても構成が幾重にも変化するなど、バンドアンサンブルよりもミックステープのような質感さえあるのがユニークなところ。今年はSBTRKTのアルバムに参加し、アムネスティの企画ではDuran Duran「The Chauffeur」をカバー、最近ではDaughterとのリミックスシングルがリリースされたりと活動に幅も多岐に渡った。以下、Chris Cunninghamディレクションしたドキュメンタリーフィルム。

 

15. GL - GL

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Graeme PogsonとElla Thompsonからなるメルボルンのエレポップデュオ:GLがデビューEPをシドニーのインデイーレーベルPlastic Worldからリリース。80'sハウスミュージックを大胆にリバイバルさせた懐かしさ満点のエレクトロポップ。OK GoだったりFoster The Peopleなどにも共通するフェス/クラブどちらでもアンセム化できる楽曲「Won't You See」(SCではフリーダウンロード可能)が素晴らしい。EPには4曲のオリジナルと4曲のリミックスが収録。日本からはiTunesから買えますので是非。因みに「Won't You See」は以下のSCよりフリーダウンロード可能だ。

16. Arca - Xen

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今年3月には来日公演も行ったArcaのフルアルバムは、Aphex Twin以上に語り手の技量とイマジネーションに疑問を投げかけてはそのレベルを計るような作品かもしれない。サインマグのレビューなどはそんな高いハードルに見合った情報と編集力が反映されているし、elekingのインタビュー翻訳など参照点や引き合いになるアーティストなども非常に繊細に選ばなければならない。これはAphex同様の「タグ付けされたカリスマ性」の流れに取り込まれているのだが、それが洋楽がニッチである日本で、ましてやメロディーもビートも音の中に融解した音楽がそれなりのセールスを生んでいる現状はやはり不思議だ。Bjorkの次作をプロデュースすることが決まっている24歳のArcaことAlejandro Ghersiは、きっと次の来日時にここ極東で異様なまでの熱を体感するだろう、と。その熱の温度を決めるのはリスナー次第だが、アンビエント、エレクトロ、ドローン、ノイズなど、ジャンルすら溶け合ったこの音楽に未来をもたらすのはやはりArca自身だと思う。そういうクリエイター主導が成立する『Xen』は2014年にリリースされるべくしてリリースされた作品だと思う。

17. Spoon - They Want My Soul

They Want My Soul

Spoonの魅了はその荒々しいギターやハットクラッシュを推進力にしながら、決してスピードを出し過ぎない所にある。ブレーキの効かせ方、つまりは一曲単位でまとめられたトラックに適度なフィルターを掛けている。それはプロデュースを努めたDave Fridmannの仕事による成果だろうし、この4年間で各々がソロやプロデュース業を充実させたことも、抑制とロックンロールの融合をよりナチュラルに聴かせることに成功した要因だろう。「New York Kiss」などに顕著に表れたメロディラインの豊かさもベテランの余裕と探究心の向上を感じさせる。新しい、とは言えないが、ある意味ネット時代過度期を過ぎた今のワールドロックに必要不可欠なカンフル剤だ。

18. Kasabian - 48:13

48:13

今年のグラストンベリーの大トリを務めたアニバーサリーバンドをやはり外すわけにはいかなった。その映像は以下に貼るとして、今年は結成10周年を祝って各都市でのライヴでパレードを行ってきた彼らだが、今作の発売記念となった6月のヴィクトリア・パーク(英・レスター)、そして前述したグラストンベリー、1st『Kasabian』の全曲再現ライヴを行ったiTunes Festivalと、とにかくライヴパフォーマンスでの派手さは他のロックバンドの比じゃなかった。日本にもSONICMANIAで来日し、新作の大胆なエレクトロサウンドをレイヴへと変換していて、サカナクションKraftwerkといったラインナップでの流れを巧みに自分達の色で染めていた。次は単独で!

19. Korallreven- Second Comin'

Second Comin'

90年代からスウェーデンを中心に活動しているThe Radio Dept.のDaniel TjaderとMarcus JoonsによるドリームポップユニットがKorallrevenだ。ジャケットも良いが中身も良い。スウェーデンのシンガーMaria LindenによるI Break Horses、同じくスウェーデンChina YggströmストックホルムのゴスペルグループTensta Gospel Choirが参加したが、なんといっても一番のハイライトはKorallrevenがファンだと公言しているCorneliusがフィーチャリングした「Try Anything Once」だろう。去年限定シングルとしてリリースされたこの曲はKorallrevenらしいシンセトラックとCorneliusのサウンドテキスチャーが、パーカッションなどと絶妙に組み合わさったポップソングになっている。1stの高評価を気負わずに、スマートでフレキシブルにデザインされたこの2ndを持って、早く来日してほしい限り...

 20. Rome Fortune - Beautiful Pimp II

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アトランタのラッパーRome Fortuneは今年3本ものミックステープをドロップしているが、個人的にはコレが好き。ヒップホップ自体とても疎いジャンルなので、トラックやプロデュースワークなどで実験的な変化を求める彼のような存在は有難いと同時に、それを無料で拡散している敷居の低さも好きな理由の一つ。Cito On The Beatが全面プロデュースした今作。その後も彼についてのニュースは多くで、Four Tetと再び組んで見たり、DunDealとコラボEPを作ったりとハードワーカーな人である。人脈と才能に閃きを持つRomeのSCは逐一チェックしておくことをオススメしたい。最近ではChildish MajorSuicideYearとのトラックがアップロードされている。

 SuicideYearプロデュースの「No Drugs Anymore」